オシロスコープ(アジレント54624A)の修理1
普段使っているオシロスコープがあるのですが,いかんせん古い機種なのでエンコーダの調子が悪くなってきました.ソフトキーも接触が悪いのでばらしてメンテをしました.
1.分解
二本ほど裏のトルクスネジを外せばするっと筐体が外れます.内部はずいぶん昔に軽くした程度なので埃が目立ちますね.前面の操作パネルが付いているカバーは爪で引っかかっているので取るのに苦労します.
爪を外そうとてこずっているといくつかの爪が折れてしまいました(トホホ).写真ではすでにエンコーダが取れていますが気にしない方向で.
2.ソフトキー修理
ソフトキーは伝導性のゴムを使ったスイッチです.汚れや経年劣化で抵抗値が上がると反応が悪くなるわけですね.数年前に清掃をしたのですが,また反応が悪くなっているので根本的な対策をしようと思います.といっても図画工作レベルのものですが・・・
ソフトキーはゴムでできているので接着剤はすこし限られてきます.今回はPEやシリコン系ゴムを接着できる物を使いました.
これで劣化した導電性ゴムより導通はありそうです.念のためテスターで抵抗値を確認してソフトキーの修理完了です.
3.エンコーダの交換
エンコーダは一度基板から外して出力波形を見てみました.
波形を見ているとチャタリングのような波形が見られました.ch1のエンコーダが一番調子が悪いので使用されすぎて内部接点が寿命を迎えていると思われます.
エンコーダの使用はどちらも16pulse/revでディテントがあるかないかの違いだけのようです.どうやら帝国通信工業のエンコーダのようですが,コンパチブルな物はもうないようです.アリエクで片方だけ見つけたのですが,今回はRSが送料無料期間だったのでRSで似たようなエンコーダを探して取り付けたいと思います.
続く